カウンセリングを通して思うこと
2020/08/24
私は、医師や医療従事者でもないひとりのカウンセラーです。日々のカウンセリングを通して、相談者の言葉(文字)の中に、「死にたい」という言葉(文字)に接すると胸が痛みます。この人にはどんな辛いことが起きているのでしょうか。人間関係、職場・学校・家庭環境、育児、夫婦・親子・男女関係、体調不良、精神障害、コロナ禍、いじめ、ハラスメント、自分の居場所探しなど悩みの原因は様々です。共通していることは、誰に相談してよいのかわからなかったり、誰にも相談できずに一人で悩んで苦しんでいることです。そんな人達をどうして救ってあげられるのか?正解のない問題ばかりでカウンセリングの難しさを痛感します。
私にできることは、心の声を受け止めて(傾聴して)、うんうん、そうか、辛かったね、今までよく頑張ったね、と寄り添うことしかありません。それでも、「今日は有難うございました」と言ってもらえたときは、嬉しいというよりも、ホッとします。しかし本音は、本当によかったと思ってくれたのかなぁ、と自己嫌悪に陥る日も多々あります。
カウンセリングの奥の深さや、やり甲斐、楽しさ、そして怖さを感じながら、ひとりでも救える命がある限り、今日も悩んでいる人に寄り添う日々を過ごします。